内容の補足 (より深い理解のために)
21 高血圧
1 日本高血圧学会ガイドライン
生活習慣の改善だけで血圧低下が十分でない場合、降圧剤治療が勧められるのは、以下のような場合です。
(1) 高血圧(Ⅰ度 or Ⅱ度 or Ⅲ度) の人
(2) 高値血圧で、次のいずれか1つでもあてはまる場合
脳出血, 脳梗塞, 心筋梗塞, 心不全 などを経験した
糖尿病がある
心房細動がある
蛋白尿を伴う慢性腎臓病がある
(3) 高値血圧で、次のうち3項目以上あてはまる場合
65歳以上
男性
喫煙している
脂質異常がある
目標とする血圧 (いずれも家庭血圧の場合は -5 して下さい)
<140/90 とするのは
(1) 脳への血管に狭窄があるかも知れない場合
両側の頸動脈狭窄 または 脳主幹動脈閉塞があるか、
あるかも知れない場合 (検査ができていない場合)
(2) 慢性腎臓病で、蛋白尿がない場合
(3) 高齢者 (75歳以上)
ただし、忍容性があれば個別の判断で <130/80 も可
※ややこしくなるるので省略しましたが、少し例外もあります